帆布生地での張替え

今回はまたいつもと違うパターンの張替え事例がありましたので、ご紹介させていただきます。

題名でも出ました帆布という生地のこと皆さんは知っているでしょうか?

帆布とは「綿や麻で織られた平織りの厚手生地のこと」を言います。
日本では昔、帆船の材料として使用されていたことから「帆布(はんぷ)」と呼ばれているそうです。

ちなみに海外ではキャンバスと言います。キャンバスの語源は「麻で作られたもの」という意味だそうです。

ちなみに僕はこの仕事をする前は帆布という言葉は聞いたことはなく、キャンバス地とかいう言葉は何となく聞いたことがあるなという程度でした。

帆布はトートバックなどに使われることが多く、アウトドア用の椅子なんかにもよく使われております。

が、化学繊維技術の発達により、生産量は減ってきているそうで今回も問い合わせたところ椅子張り専用の帆布を作っているメーカーさんはもうないとのことでした。

色の選択肢はそこそこあるのですが、色が濃い製品は色移りの危険があるため、今回のお客様は赤を希望されていたのですが、デメリットをお伝えしたうえで薄茶を選択されました。

 

ということで、張り替える前の写真がこちら

背中の方は破れて中のウレタンが見えてしまっていました。

座面も汚れが落ちなく目立ってしまう状態に…

ダイニングチェアとして使われておりました。

 

そして、お待ちかねの変身後がこちら!

いい色に仕上がりました(^-^)

写真だと明るいですが実際はカーキ寄りのベージュっぽい色味です。可愛いと格好いいの間のような感じで男女ともにウケが良さそうな色でした!

背中のウレタンも高反発ウレタンに交換させて頂き、座面の方は幅を少し広げ、包み込まれるような座り心地に仕様を変更しました!

写真がないのですが、今回はパイプの構造的にどうしても座るとパイプが太もも裏に当たり、痛くなってしまうため、上に置くクッションを製作させて頂きました。

そのおかげできれいになったプラスかなり座り心地が良くなったかと思います(^-^)

ありがとうございました!

 

少し話が変わりますが、今回は帆布のご紹介という事で、ダイニングチェア以外にもアウトドア用品等の対応も可能です。

ですが、アウトドア用品は正直なところ、新しいものを買った方が安いケースが多いです。

それでも、人と違うものが欲しい! 座り心地はこれがいいけれど色をコーディネートに合わせたい! など、

修理というよりもオリジナルを作りたい!というお客様のご要望にお応えすることも出来ますので、興味がある方はぜひご相談ください(^-^)